熊野詣の道 
熊野の大自然
熊野の神髄
 熊野に参詣するためには、出発前数日間の精進屋に入っての潔斎、出発後は路次の祓、沿道の王子に奉幣することなどいくつかの宗教的作法が義務づけられていました。なかでも熊野詣に特有なのが、各王子への奉幣です。俗に九十九王子といわれ、その社は時代とともに栄枯盛衰を繰り返してきました。また「梁塵秘抄」によれば、王子とは熊野権現の分身だと記されています。人々が難路を歩みながら、熊野権現の加護を実感できる場所であった王子を紹介していきます(^^)/。各王子の画像をクリックすると大きくなるよ(^^)/
三鍋王子
万呂王子
不寝王子
大門王子
十丈王子
大坂本王子
比曽原王子
継桜王子
中の川王子
小広王子
熊瀬王子
岩神王子
湯川王子
猪鼻王子
発心門王子
水呑王子
伏拝王子
祓戸王子
湯ノ峰王子
浜王子
佐野王子
浜の宮王子
岩代王子
天仁二年(1109)に参詣した藤原宗忠と建仁元年(1201)、後鳥羽上皇の参詣に随行した藤原定家は共に岩代王子の拝殿の板を削って、供奉人の名前と参詣の回数を連署し、打ち付けています。

  「新古今和歌集」には、この習わしを真似て、拝殿の長押に書き付けた
 「いはしろの 神はしるらん しるべせよ たのむ憂き世の 夢の行く末」という歌が載せられています。

 また、足利義満の側室、北野殿は、九月二十五日に岩代王子の前の海に潜っていた「海士」に綿布などを与えたとあります。

 まるで王子は海岸沿いを走るJRの線路を渡り、千里が浜を10mほど歩いたところにあります。線路を渡る際は十分ご注意を。

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