六日目は42kmのフルマラソンと同じ距離、この日の朝はなぜかかなりいけそうな気がした。サハラにきて初めてぐっすり寝れたし、朝起きると一瞬、大学時代のアパートにいるような感じがした。バイオリズムは最高だった。
この日は予想どうり調子が良かった。地面が硬く走りやすかったというのもあるが、食料を殆ど捨てて、荷物をかなり軽くしたのが良かった。

向かい風が強かったので外人を盾にしてどんどん順位を上げていった。

 スタート前に一枚!日本からのエントリー者はみんな個性的な人ばかりだった。
  救助用のヘリ。選手は全員、照明弾を持たされレース中その照明弾を打つとヘリが飛んでくる。しかしもちろん失格でその後のレースは続行そることはできない。砂丘が長く続いた三日目のレースではバンバン上がっていたらしい。

肝心の六日目のレース結果は36位、五日目までのトータル順位が72位でこの日で決めてやろうと思っていた。最後は日本人の奥村君とゴールし一緒に抱き合った。

六日目が終わってから速報の順位を調べに行くとフランス語の出来るスタッフから「赤毛の日本人は速い!と上位のランナーで噂になってるよ」といわれた