三日目はラスト20kmは砂丘という異常なコースだった。

この日の朝、二日目に一緒に走ったマルコさんに今日がんばったらトータル100位以内に入れるから僕について来いといわれた

三日目ともなると荷物は少しづつ軽くなるのだがそのぶん疲労ががたまってきて、肩が重くなってくる。荷物か減っているのに軽くなって走りやすいという感覚は全くなかった。
なぜかカメラ目線!
永遠20kmも砂丘が続く。写真のはるか向うを越えてきた。写真ではわかりにくいが砂丘の山はかなり高く、一人で谷間に入ってしまうとどちらの方向に進んでよいのか全く分からなくなってしまう。途中、毒蛇がいたらしい
この日は六時間以上走っていたので、テントに帰ってきたのが夕方3時を過ぎていた。しかも後で聞いた話しでは気温が50℃を越えていたという。僕は帰ってきてぐったりしている中、「明日は76kmのロングステージ、三日間で100kmも走ってきて、さらに明日、76km走らなければいけないとは」と思うと気が狂いそうになった。

実はこの日の朝、チョット嬉しいことがあった。スタート前にインタビューされたのだ。英語はほとんど分からなかったが、いろいろ聞かれて何かシンボルはないのか?ときいてきた。僕は日本でみんなに寄せ書きしてらった。大学の旗をもってきて見せた。するとその中の一言を指差してこれはなんて書いているのかと聞いてきた。

それは後輩の関野の言葉で「自分のために、何かのために、誰かのために走っていませんか?肩の力を抜いていきましょう」という言葉だった。